会社設立の背景

はじまりは勝浦市への移住

今となっては懐かしい2020年6月のこと。千葉県勝浦市の古民家を購入し田舎生活を始めました。きっかけはコロナ禍の影響で会社から在宅勤務指示が出て、都内にある会社への通勤が不要になったこと。それならばと毎年秋に毎週のように趣味で釣りにきていた勝浦市エリアの売り物件をくまなく探しピンときた物件に決めました。

その前月の2020年5月と言えば、緊急事態宣言が発令中で外出もできず、人生で最も憂鬱なゴールデンウィークを過ごしたことを昨日のことのように覚えています。まだ小学生だった子供たちも狭いアパートの一室に閉じこもるしかなくただただ不憫でした。だからこそ都会を離れ、コロナの危険のない田舎に生活の拠点を求めたのです。

躊躇なく勝浦の一軒家を購入 !

古家の購入に際してまったく迷いや不安はありませんでした。庭は荒れ放題、さらに和室の天井からは雨漏りがひどいし、体重をかけると今にも突き抜けそうな廊下の床板など問題だらけの中の移住。ただ、ものづくりが大好きな自分にとっては、まるで遊び道具を与えられた子供のように逆にワクワクしていました。そして業者には一切頼らず全てDIYで修繕を行いました。

ちなみにリフォーム済み物件はどうしても購入価格が割高になってしまいますが、リフォームなしの問題物件は驚くほど安く売り出されることがあります。そんな古家を運良くゲットできました。

購入価格は75坪の土地付き古民家が280万円 ! 激安でしょ!! 勝浦なら車を買う感覚で家が買えちゃいます。

総費用が330万円で完結

リフォーム最大の出費は新品エアコン3台の購入費用の30万円。それと外装ペンキ代が5万円ほど。そして内装工事用木材も5万円程度。その他クリーニング用の細かい出費が一切合切で10万円くらいかな。古民家購入からリフォームまでの総費用が330万円で完結です。

できることは自分でやる。そして家の中はもちろん、庭で果樹や野菜を育てたり、時には虫と戯れたり、またご近所さんとのお付き合いも含めすべてが “空き家再生” の一環です。ちなみに庭にはシャインマスカットのぶどう棚も設置し毎年の収穫が楽しみです !!

そして、2024年3月、長年のサラリーマン生活に終止符を打ち、自らの経験をもとに『空き家再生』で地域活性化を目指す事業をスタートしました。

勝浦市では高齢化と人口減少が進み、数百件の空き家が住人を失い、放置され、不動産市場に出てくることもなく、ただただ朽ちていくのを待つばかりです。これはあまりにももったいない、切ないと思い、合同会社空き家再生ドットコムの設立に至りました。

私が280万円で購入した古家も、もし買い手が現れずあと2~3年も放置されていたなら下の写真の家屋ように修復不能になっていた可能性が高いです。そんな家を1件でも多く救いたいと思っています。

もし資金力が豊富で新築にこだわるのであれば、更地に戻してきれいな新築を建てるのも選択肢のひとつです。また、人間の癌に例えれば、もし末期がんまで病状が進行してしまったらむしろその選択肢しか残されていないかも知れません。

そうなる前になんとかしたい !  なぜなら・・・

家は柱さえしっかりしていればいくらでも修復可能です。いかにお金をかけず、目の前にあるその古家をどう再生しどう活用していくか。そこにはワクワクする未来しか見えません !

最後までお読みいただき大変ありがとうございます。空き家再生ドットコムは、売り手と買い手のどちらにもハッピーになっていただきたく、今後も可能な限り役立つ情報を発信して参ります。

一か月後、半年後、一年後、三年後、五年後、十年後 ??

田舎暮らしにご関心を持ちましたらいつでもお気軽にご連絡ください。微力なりともあなたの田舎暮らし、いえ、人生の新しい門出のお手伝いができればと、これからも日々精進して参ります。

    空き家再生ドットコム

    代表    占部 英吾

      令和7年4月10日 更新