
空き家再生ドットコムは日々の活動紹介と平行して、勝浦市の魅力発信にも努めて参りたいと思っております。
そこで本日は最高気温のお話です。
ここ勝浦市は、明治39年(1906年)以降の記録が残る観測史上35℃を超えた猛暑日が関東で唯一なく、最も「涼しい街」として近年脚光を浴びております。尚、本日7月29日の最低気温は23℃、最高気温は29℃の予報です。ちなみに同じ千葉県でも千葉市の本日の最低気温は26℃、最高気温は34℃の予報ですから千葉市は猛暑日一歩手前です。一方、勝浦市は真夏日でもなく、ただの(笑)夏日です!

勝浦の市街地は勝浦湾に面していてリアス式海岸に囲まれた独特の地形のため海から涼しい風が吹き込んでくることが涼しさの一因と言われていますね。
さて本題に戻りますが、現在その勝浦市の中心部、JR勝浦駅徒歩すぐのお宅のリフォームを進めています。廊下部分のクロス貼り替えを終了し、次は廊下と和室を仕切っているふすまの張り替えです。行程が少し複雑なのと、のりが乾くまで次の工程に進めないなど時間もかかるので現場から持ち帰って作業を行います。

ちなみにこれは戸襖(とぶすま)と呼ばれるもので、木素材でできており叩くと木の音がします。洋室と和室の間に使われることが多く、組子にベニヤ板を使用しているため丈夫ですが重量があるのが特徴です。
また、戸襖の場合は枠がボンドなどでしっかりと接着されているので縁を外すことができないのが通常ですが、今回、ふすまの素材が糸入りふすまのためその上からふすまを重ね張りできないのと、枠がボンドで固定されていなかったので枠をはずして作業しました。
まずは枠をはずし、さらに古いふすま紙を丁寧にはがします。

引き手(ひきで)周りや枠近くのふすま紙も念入りにはがします。

次に新しいふすま紙を張る前の下張りとして茶チリと呼ばれる紙を張っていきます。合計6枚の茶チリを張ってのりが乾けば下準備は完了です。ちなみに今回2枚のふすまの両面交換なので、この作業を4回繰り返します。

茶チリの上から新しいふすま紙を張り、手とブラシでしわを伸ばしながら作業を進めていきます。2枚目の写真左側は引き手と枠が取り付け前のもの。それらを取り付けたら作業完了です(写真右側)。

きれいに生まれ変わったふすまをご納品し、その出来栄えをお客様に喜んでもらえるのがなによりのご褒美です!
次回更新は8月5日(火)の予定です。