この火曜日更新コラムでかしこまってご挨拶を差し上げるのは初めてかも知れません。改めまして、空き家再生ドットコム代表の占部と申します。
このホームページをご覧いただいている方は何かしらの形で『空き家』にご関心をお持ちの方々かと思いますが、私も私の会社も『空き家問題』にどう向き合っていけばいいのかは永遠のテーマです。
本コラムでは可能な限り有益な情報を定期発信するため、日々情報収集、技術向上に励んでおります。そして本日は『空き家問題』の本質について考えていきたいと思います。
さて、唐突ですが、検索サイトのYahoo!で『パラダイム転換』というワードで検索すると以下のAIの回答が表示されます。
パラダイム転換とは、その時代や分野で当然とされていた認識や価値観が、根本的に大きく変化することを指します。これは「パラダイムシフト」とも呼ばれ、科学史家のトーマス・クーンが提唱した概念が一般化したものです。
私が『パラダイム転換』という言葉と初めて出会ったのはもう20年以上前の30代前半のことですが、ある書籍を読んで当時強烈なショックを受けたことを今でもよく覚えています。例えば100グラム１万円の高級ステーキ。ファミレスのステーキでも贅沢に感じる庶民にとってはあこがれの逸品ですよね。
ですが毎日の夕食で５万円を超えるような高級寿司やらフレンチのフルコースを堪能している富豪から見たらどうでしょう。一万円のステーキなどチェーン店の牛丼程度の感覚でしかない。ちょっと極端な例えではありますが、つまり、まったく同じものが見る人、見方によって違うものに見えるという考え方は衝撃的でした。
ちなみに以下の写真。今現在勝浦で実際に売りに出されている物件です。価格はいくらだと思いますか。週末には豪華なリビングに友人を呼んで楽しくパーティーでも開けそうです。答えは5,500万円です。まだ築５年の築浅、150坪の広い土地、高台に位置していて海も見えるロケーション。
高いと思うか安いと思うかは人それぞれですがとりあえずその点は本日のメイントピックではありません。（ただ、高いか安いかを判断するそのプロセスに人それぞれで異なるフィルターが影響しているというのがパラダイム転換の根本理念だということは付け加えておきます。）
では本題です。以下の写真を見て第一印象はいかがでしょうか。おそらく多くの方が「うわぁ、無理、無理、こんな家住めない！」と思うのではないでしょうか。この家も勝浦の興津地区で現在売り出し中です。
『食わず嫌い』という言葉がありますが、食べる前から拒絶する。こんな家に住めるはずない。価格うんぬんでなく、それ以前の問題。多くの人がそう感じてしまうのは仕方のないことかも知れません。ではこの家の販売価格はというと270万円です。実際には中に入って柱の状態とかの確認は必要ですが、私にはお宝にしか見えない物件です！
と、物件のご紹介を差し上げたいところでしたが、諸所の事情により当ウェブサイトでは難しいということになりました。ご興味のある方は直接仲介業者へお問い合わせいただければと思います。（物件情報へのリンクは削除致しました。）